きらめきの里・園だより≪エピソード集≫2019年7月号より
2020.06.26

臨床発達心理士 田野 準子・看護師 武部裕子

お母さん勉強会への参加の方々、ありがとうございました。我が子の成長を信じて『好い事作り療法』を活用し、親力をアップして楽しく子育てしましょう!

『好い事作り』の子育て法は、子どもに安心、親に達成感を作ります!

★今月のエピソード★

1. れもんクラスのAちゃんのエピソード・・・上手く褒められると、自信がつく!頑張れるんだ!

最近、大きな音にびっくりするAちゃん。ボールプールは好きだけど、ボールが出てくる「ガラガラガラ!」という音にびっくりして職員にしがみつき、大声で叫びだしました。

 

いったんお部屋を出て気持ちを落ち着けてから戻ってみたものの、お友達が元気にボールや楽器で遊ぶ音にドキドキして近づくことができません。そこで、「Aちゃんお部屋に入れてすごいね!やったー!」と、今できていることを誉めて「ドキドキしたらお部屋からでる」「落ち着いたらお部屋に入ってみる」を繰り返しました。

たくさん誉められて自信をつけたAちゃんは笑顔になり、大好きな歌に合わせてカ

ラーボールで楽しそうに遊ぶことができました!

 武部 裕子

2. Bくんのママの言葉♥から・・・好い事作り療法は、子どもも使える!親子双方向の幸せ作りの療法!

たっぷりBくんのことを受けとめて図星を言い、毅然とした対応もしつつ『分り易い伝え方』の工夫を継続してきた・・・頑張って『好い事作り療法』を実践してきたBくんのママ!そんな素敵なママの言葉です・・・。

「療育でやっている色々な関わり方って、本人(子ども自身)が使えるようになるとすごく嬉しい!

例えば、『あと10待って~』と言って、Bが自分でカウントして気持ちを切りかえる事ができた時とか、逆に、私が何かやっている時に『ママすごいね~お姉さんになったね~』と、Bが私の事を褒めてくれたりした時とか・・・。

双方向というか、これって、コミュニケーションだな~って、嬉しい!です~」と。

親も子も、伝えたい思いがちゃんと伝わっていると実感できるって、感動!・・・幸せな瞬間ですね。

※いちごクラスのCちゃんも、公園で「もう帰るよ~」ママが声掛けると「待って~あと10数えるから~」とCちゃんが自分でカウントし、自分で気持ちを切りかえて帰宅できた!と、ママから驚きの嬉しい話を聞きました~♥

※ママがカウントダウンのモデル提示を続けると、子どもも自分で自分に(自己説得の方法として)使えるようになる子がいるよ~!・・・という素敵なエピソードです。

3. Dちゃんのエピソードから・・・いっぱい受け止め続け、色々なこと乗り越えてきたから・・・嬉しさもハンパない!

4月~降園時『自分でまっすぐママの車に乗る!』を目標にしたDちゃん。ママと担任のあの手この手の連係プレー!様々な取り組みで今はもう、目標クリア!登園時も、ほぼ、まっすぐクラスまでGO!大成功!目標達成!

帰りの会~「自分でイスを持って行って座ります」のアナウンスで着席できることが増え「かっこいいね~Dちゃんお兄さんになったね~」の声掛けに『もっと褒めてよ~』と言いたげな視線を職員に送ります。

「さすが~!Dちゃん、かっこいい~」と職員が拍手すると、Dちゃんは満足気に自分でも拍手~♪。『頭肩膝ポン♪』を覚えて歌いながら手振りもできるようになりました。

『今年度はお友達に関心がもてるようになって、遊びが広がるとイイね』~が目標だったけれど、クラスの継続した集団遊びや集団作りの取り組みの成果は絶大!!

 既に、職員の仲介があれば、自分で「ヨーイドン!」と言って、お友達とホールで繰り返しかけっこをしたり、簡単なルールのある遊びや、追いかけごっこも楽しむようになりました!

そして、なんと!ママいわく「家に帰ってしばらくトイレ行ってないし、Dトイレに行こう~」って言ったら、自分でトイレに行って脱いでオシッコ出たんです。

それを見てE(兄弟の)も自分で脱いでオシッコ成功したんです!!と。

ママの大きな愛がDちゃんをここまで育てました♥涙涙・・・

田野 準子