きらめきの里・園だより≪エピソード集≫ 2020年2月号より
2021.01.26

臨床発達心理士 田野 準子

卒園式まであと50日・・・秋以降に入園したお子さん達も、ママの昼休憩時の分離再会の経験を重ねてママへの愛着をより確かなものとして、安心して過ごすことが出来るようになってきています。

楡の療育法は「好ましくない行動を好ましい行動に変える」ために“図星を言う”ことが前提です。

“まず図星を言う。それから叱る(提案する)”は、自分の気持ちを分ってもらえているから、話を聞くよ~(交渉に応じるよ)という、子どもの『聞く耳を作る』からです。

子どもにとって好ましい事を大人がわかり易くやり易く提案して、それに上手く子どもを乗せちゃう!・・・これが極意です。

職員が実践し、保護者の皆さんにもお伝えしているこの療育法は、

『子育て親育ち読本』・楡の会のホームページの『療育ちえぶくろ』や

『楡の会こどもクリニック通信』などに、

多くのエピソードや説明を詳しく掲載しています。

2020年1月のクリニック通信第34号は、石川名誉院長の最新の書き下ろし!今までの通信の内容のバージョンアップ版ともいえるもの。

保護者のみなさんの疑問にも分り易くお答えしています。

目次を紹介します。

Ⅰ.“図星を言う”“図星を言ってから叱る”心理療法のお勧め

1.“図星を言う”は聞く耳を作ります

2.“図星を言う”は分ってもらえてる感作り・安心作りができます

3.“図星を言ってから叱る”は聞き分けよくする方法

4.“図星を言ってから叱る”は甘やかしだとおっしゃる人への説得

5.“図星を言う”のが難しい、とおっしゃる人への追加説明

6.“図星を言う”は問い掛け、問い詰めではありません

7.“図星を言う”は子ども自身の自己対象化を促します

8.自己対象化は我慢分別育てを促します

9.“図星を言う”は不安・葛藤が高じる事による神経症・心身症の子の心の治療法でもあります

10.“図星を言う”は言葉の遅れのある子の言葉の発達を促します

11.教育では「させる」、“図星を言ってから叱る”心理療法では「乗せる」

12.“図星を言う”・“図星を言ってから叱る”を親子同室同席で説明しています

13.図星を言われるのが増えて登校も増えた不登校の中学生男児

Ⅱには、効果が早かった146組親子の紹介と考察が記されています。

Ⅲには薬について

Ⅳ,褒め上手に成れていない親御さんたちへ“OKの声掛け”のお薦め

・・・『こどもクリニック通信第34号』は こちら で、すぐにご覧いただけます。

読むための時間は少々必要ですが、上記目次で気になったところだけでも是非読んで下さい! 

既に楡の療育を経験している保護者の皆さんは、読んで頂ければ、更に“図星を言う”の理解が深まり、子育ての『親力』アップ!ができると確信しています。

今、ママとパパが、親子の幸せ作りのための“知恵”と“技”を身に付けて頂けることを切に願っています。