きらめきの里・園だより 2024年5月号
2024.05.07

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新年度がスタートして1か月経ちました。継続して通ってきたお子さん達は、新しい環境にも慣れて、安心して過ごせるようになってきています。就学前の子ども達にとって「分かってもらえる感&安心」を作ることは、子どもが人として成長するための土台となり、宝物になります。親がその方法を知ることは子育てのスキルアップになります。
『好い事作り療法』は、子どもにとっても親にとっても“分かってもらえてうれしい!困り事が減って良かった!上手くいくようになって良かった!”と思えるようになる、心理療法をベースにした子育ての方法です。
親子の幸せ作りに役立つ子育て法を理解・実践してそれを実感していただける事を願ってpicture1応援していきます!!

 

★★★今月のエピソード★★★
★「急がば回れ」~まずは、きみのやり方でいいよ~からの成功例!
スノースーツやスノーブーツ、手袋や帽子を身に付けたがらず、真冬も短いジャンバーとスニーカーで過ごしていたAくん。雪でズボンが濡れるのが嫌なので、そりには乗ろうとしません。
2月のある日、夏の間楽しく散歩していたAくんの大好きなゲートを行先にして雪遊びへ!
身支度の時にスノースーツを着るように誘いましたがNOだったので、まずはAくんの
やり方でOKとして、そのままいつものジャンバーとスニーカーで外へ。
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ズボンが濡れないようソリに毛布を敷いておくと、すんなり乗ってくれました!
ゲートに着くと元気に雪の中を駆け回り、Aくんの靴もズボンも濡れて冷たくなってきたなというタイミングで「寒いから着替えよう!」と着替えに誘い、「濡れないようにこっちのジャンバーと靴にしよう!」と提案すると、Aくんはスノースーツとスノーブーツを身に付けることに応じてくれました。そして、なんと手袋は自ら手を出して装着!濡れずに寒くなく遊べると分かり、嬉しそうな笑顔で雪遊びを満喫しました!
その次の雪遊びの活動時は、事前にゲートの写真と前回スノースーツとスノーブーツ・手袋・靴を身に付けて遊んだAくんの写真を提示して「ゲートにいくからこれを着ようね!楽しみだね~!」と繰り返しアナウンスすることで、身支度からすんなりスノースーツを着ることが出来、手袋・帽子もかぶってやる気満々!ゲートでの雪遊びを楽しむことが出来たAくんでした!❤先ずは「あなたのやり方でいいよ」と認めて、Aくんに分ってもらえた感・安心を作り、それから「こうしたらもっといいよ」と提案・アナウンスしていく関わり方。時間はかかりますが、大人も子どもも一番幸せに過ごせる方法です。
黒田 奈保
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★「憧れのお兄ちゃんの存在を感じる」までに成長したBくん&「憧れのお兄ちゃん」になったCくん
トイレのフェンスの前でママと座っていたBくん。ママが「Cくんを待っているんです。憧れのお兄ちゃんなんです」と嬉しそうに教えて下さいました。Bくんは、待ちきれずピアノの方に行ったりしながら「Cくん終わったよ~出てきたよ」と言う声かけに走って戻ってきました。お互いに視線を合わせたりはしなくても、「友だち」を意識出来るまでに成長!二人ともホールを走った後ママの声掛けに応じて、すいかクラスに戻って行きました。
「好い事作り」のあの手この手で頑張って、親力アップし続けているBくんとCくんのママの愛と努力と知恵の成果です!これからの2人の成長を楽しみにしています!!
田野 準子