てんかん専門外来
2017.05.31

てんかん専門外来について

楡の会こどもクリニックでは、これまでもてんかん患者さんの診療を行っておりましたが、2017年(平成29年)5月からは、これまで以上にてんかん診療を行う体制を整えました。純粋なてんかん患者さんはもちろん、心身に様々な合併症のあるてんかん患者さんの診療は当院が得意とするところです。今春、脳波測定器を新調しましたので、今後は診察室でもデジタル表示での精密な解析ができ、より正確な診断が可能となります。てんかん患者さんの診療は、どの曜日でも可能ですが、脳波検査が確実に可能な火曜日の午後の須藤外来は「てんかん専門外来」とします。月1回土曜日の午前と午後にも外来診療を行っておりますので、平日にどうしても来られない場合は、ご相談下さい。今までどおり、血液検査による薬物血中濃度や副作用チェックもできます。市販されている抗てんかん薬のほぼ全てが処方可能迷走神経刺激療法の管理も行えます。治療は単に発作を減らすことだけが目的ではなく、薬剤の副作用ができるだけ生じずに生活の質を向上させるように本人やご家族と相談しながら行います。長期間抗てんかん薬を内服しなければならない患者さんやご家族の負担を減らすため、医療費を3割から1割に軽減する自立支援医療制度(精神通院医療)の手続きに必要な診断書料を、平成29年4月より当院初回3240円、2回目以後2160円(消費税込み)に値下げしました

もしも治療に難渋する場合、さらなる精密検査を行って手術が可能なケースかどうかを評価するため、北海道大学病院てんかんセンターをはじめ、高度の専門医療機関に紹介するルートはできておりますので、ご安心下さい。

ご不明の点がありましたら、外来スタッフにお尋ね下さい。

 

2017年5月 楡の会こどもクリニック  院長  須藤 章