きらめきの里 卒園保護者の声
2021.02.20

児童発達支援センター「きらめきの里」

卒園保護者の声

 「きらめきの里」は、知的発達や集団生活への適応に心配のあるお子さん、運動発達の心配や医療的ケアの必要なお子さんを対象とした療育を行っています。お子さん単独での通園もしていますが、親子での通園を基本にしています。お子さんの育ちをスタッフと親御さんで一緒に考え、乳幼児期の大切な時期を共に歩んでいます。
 これまで「きらめきの里」をご利用されていた親御さんの声を紹介します。

イメージはこちらから。

同じ速度で歩けること
 どこか行かないよう常に制止しても、激しく抵抗するA。厄介な子としか思われず、私も馴染めないのではと不安に思いながらも、Aの一番の理解者になろうと3年前に入園しました。
 先生達に叱咤激励され、受け止められ、ママ達に愚痴を聞いてもらううちに、楽しくなりました。全力の成り切り遊びの激しいAに、いつも向き合ってもらいました。楡式の療育を上手くAに合わせてくれ、年長でグッと落ち着きました。Aから手をつないでくれるようになり、Aの手の温かさを感じ、同じ速度で歩けることを親として幸せに感じ、3年前の決断は正しかったと思っています。
 今後、Aに大きな壁が立ちはだかっても、これを土台として前進していきます。
生きていくための基礎が作れた

 3年間悩み続け、就学前の最後の1年、親子で頑張ってみようと一大決心をしましたが、もっと早くから来ていれば良かったです。これからずっとBと生きていくための基礎が作れたと感じます。
 何よりBが思った以上に成長してくれました。トイレが完璧に、ことばで頼んだことをしてくれるようになりました。簡単なものならことばで伝えてくれ、その数もどんどん増え、ホッペを突きながら「お母さん」と言ってくれます。
 先生方が、Bにも私にも優しく付き合ってくださったこと、沢山の時間を親子で過ごしたことが、こんなにもBの力になったのだと、驚きと感謝の気持ちでいっぱいです。

名前の通り『きらめきの里』

 豆遊び、お絵かき、スライム、『だるまさんが転んだ』やかくれんぼ、みんなと色々なことをして過ごすうち、狭いと感じたクラスは果てしないエネルギーを持った空間になりました。沢山の輝きや喜び、眩いばかりの可愛い笑顔がいっぱいあり、名前の通り『きらめきの里』だと思いました。
 ひた向きに子どもに寄り添ってくださる先生方には、感謝しきれません。親も子も活き活きと過ごすことが出来ました。苛立ちを『好いこと作り』の魔法で喜びに代えられると学べたのは、とても有意義でした。
 これから先迷う時、悩む時、『きらめきの里』を思い出すと、踏ん張って乗り越えていけそうな気がします。

何も知らない土地への引っ越しで

 突然の転勤。ネットで見つけた楡の会に受け入れていただきました。共に悩み、成長を喜び、沢山の愛情を与えていただき、かけがえのない1年となりました。
 仲良く遊んでくれたクラスのお友達、ありがとう。
 何も知らない土地への引っ越しでとても不安でしたが、親子揃って明るく元気な方達ばかりで、楽しく通うことが出来ました。
 楡の先生方とお会いできたこと、そして、沢山の素晴らしい思い出を、ありがとうございました。

自立心や好奇心が少しずつ強くなっていきました

 2歳で通い始めた頃は、じっと座っていることが多い大人しい男の子でした。単独が始まってから自信がついたようで、自立心や好奇心が少しずつ強くなっていきました。年長さんになった頃には、一人で出来ることが増え、今ではとても元気に走り回り、イタズラをするやんちゃな子へと、母も驚く成長をしてくれました。
 赤ちゃんの頃は「免疫力が弱いので、人混みは避けるように」と言われたのに、体も丈夫になり、4年間、ほとんど休まずに通うことが出来ました。心身共にここまで逞しく成長できたのは、皆さまに沢山の愛情をかけていただいたお陰だと思います。ありがとうございました。

幸せな時間

 約6年にれっ子として、沢山の先生方に可愛がられ、伸び伸び成長しました。沢山抱っこして“ママが全て”から“Cの世界”が広がりました。叩いてきた後に優しいC、いつもドキドキのC、小さい子に優しく出来るようになったC、色んなCを見て、たっぷり関わることが出来て、大変さもあったけど、幸せな時間でした。
 色々なことが起こっても、乗り越える力は身に付いているはずなので、一緒に頑張っていきます。楡での経験で私の世界も広がり、私の財産になりました。本当にありがとうございました。

双子育児の大変さを共感してもらいました

 初めての集団生活にドキドキの4年前は、双子をずっと抱っこしながら母子通園。とにかく泣くか喚くかで、活動をちゃんとできない2人を見て、私まで泣きそうに。先生達に励まし、私の気持ちを受け止め、双子育児の大変さを共感してもらいました。お母さん達とは楽しい話で盛り上がり、みんなに支えられ、とても充実した1年を過ごしました。
 次の年、Dの自我が目覚め、上手く気持ちが切り替えられず、行事も怖くて参加できず、睡眠リズムが崩れて夜も寝ない日々が続き、とにかく母的には辛い1年で、担任の先生に泣きついて、話を聞いてもらっていました。
 次の年、今度はEが大きな体全体で自己主張。
 色々な経験をしてきたので、とことん付き合おうと臨んだ最後の1年。見通しを持って落ち着いて行動できることが増え、怖がっていた行事にも自ら進んで参加するなど、担任の先生と2人が出来るようになったことを報告し合うことがとっても楽しく、嬉しい年になりました。
 この4年間、母子ともに安心して、本当に楽しく過ごすことが出来ました。そして、今まで一緒になったママ達にも本当に感謝しています。まだまだ手のかかる2人ですが、成長を見守っていきたいと思います。

いつ心臓や呼吸が止まるか分からない生活の中

 1歳になる前からヘルパーとリハビリでお世話になり、3歳から2年間、居宅訪問療育を経て、小学校入学を目標に仲間に入れていただきました。
 いつ心臓や呼吸が止まるか分からない生活の中、Hの楽しい、出来ることが少しずつ増え、表情や仕草、体全体で自分の感情を伝えようとする姿に感動する毎日でした。
 この1年は、Hにとっても、私たち家族にとっても、大変有意義でした。皆さま方に、心から感謝申し上げます。

この先には光がある

 私たち家族は5年前、暗闇の中で人との関りを拒絶しているようでした。入院が多く、この子は長く生きることが出来ないのではないかと不安でした。成長しているのかハッキリと分からず、心配でした。そんな時、楡に関わる皆さまが道標を作ってくれました。
 どんな時でも明るく、分け隔てなく接していただき、この5年で沢山成長し、食べる喜び、お友達と接する喜び、笑う喜び、沢山の喜びを貰いました。
 私たちは、更に前に進むことが出来ます。
 彼と進む道は、困難で険しい道が続くでしょう。ですが、5年前の暗闇ではなく、“この先には光がある”、そう信じて前に進んでいきます。この度は、本当にありがとうございました。

今では母子で良かったと思えます

 人見知りの私は母子通園に抵抗はあったものの、頑張ろうと決意しました。目の見えない子はFだけで不安しかなく、毎回泣く姿を見て、何度心が痛んだか分かりません。でも、先生たちは試行錯誤しながら、毎日一生懸命接してくれ、まだまだ先だと思っていたお姉さんになったFに、こんなに早く会えました。
 嫌いだった感触遊びも楽しめるようになり、椅子に座っていられるようになり、多少待てるようにもなりました。泣き叫び、自傷を繰り返したこともありますが、思いを受け止めてあげることで、落ち着くことが出来るようになりました。あんなに嫌だったのに、今では母子で良かったと思えます。今ではきらめきに来て良かったと思っています。
 Fのことや兄弟のことで悩んだ時、先生たちは親身になって援けてくださいました。4年間、本当にお世話になりました。

これからも一番のサポート役でありたい

 妊娠9か月で病気が分かり、生まれてすぐNICUに入院。沢山のチューブに繋がれた小さなGを初めて抱っこした時、健康に生んであげられなくて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。入院中に「寝たきりの可能性が高い、親と理解することもないだろう」と言われ、絶望しました。不安な毎日でしたが、Gは沢山の成長を見せてくれました。
 自分でご飯を食べ、歩けるようになり、人と関わることが大好きで、笑ったり、泣いたり、怒ったり、色んな表情を見せてくれ、家族の名前を呼んでくれます。皆さんが、Gの持っていた成長の種に、沢山の愛情をかけてくださったお陰だと思います。私も沢山助けていただいたことで、今親子として一緒に暮らせています。本当にありがとうございました。
 これからも、Gの一番のサポート役でありたいと思います。また困った時や辛くなった時は、ぜひ話を聞いてください。
 3年間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。