きらめきの里・園だより ≪エピソード集≫
1月号・2月号より
~ 2021年 1月号 より ~
2021年も児童発達支援センター職員一同、お子さんの健やかな成長と保護者の皆さんの子育てを、全力で応援していきます。本年もどうかよろしくお願いいたします。
4月に33名でスタートしたきらめきの里。現在50名のお子さんが在籍しています。
継続して通園しているお子さんたちは、「好い事作り療法」の安心作りの関わりをベースとして過ごす中で、グングン成長する姿を見せてくれています。
『継続は力なり』です!焦らず、急がず、我が子の成長を信じて安心・満足を作ってあげましょう!
今月は、11月の勉強会「きらめきママのサポート講座」の中で話して頂いた、すいかクラスのママの上手くいったエピソードをお伝えします。
★★★今月のエピソード★★★
1.「分かる!」って信じて、代弁したり、説明することが大事!
お兄ちゃんの学校の用事などで、母子で登園できない日が続いた時に、今までAはそんなことしなかったのに、私とお兄ちゃんに爪を立てて抓りだしたことがあった。
Aは、なんでママと一緒に楡に登園できないんだよ!って怒ってるんだな~と思ったので「ママと一緒にすいかに行きたいんだよね。ごめんね、一緒に行けなくて・・・」と言って、翌日は一緒に登園したら、抓る行動は直ぐに無くなった。
♥ママが図星を言ってくれたのでAくんは「ぼくの気持ち、分ってもらえてるんだな」と安心して、気持ちを切り替えることができたんですね。
ずっと母子日と単独日をAに分り易くするために、こっちは母子日のカバン・こっちは単独日のリュック・・・と使い分けてきた。前に、木の芽の会で単独なのに、私もバスに乗った時、Aが(「カバンは単独なのにどうしてママは乗るんだよ~降りてよ」と)私をバスに乗せない様に押したりしていた。
「そうだよね。ごめんね。今日は単独だもんね~。ママはお仕事なんだ。Aは単独だよね・・・」と繰り返し言い説明すると、Aは分って怒らないで遊ぶことが出来た。
ちゃんと言えば、分るんだな~代弁・説明は大切だなと思った。
♥図星を言う努力と「分り易く、伝わるように伝える」を続けるとママの達成感も得られますね。
2.「こういう事なんだね」・・・おばあちゃんも納得!
千歳の水族館に行った時、帰りにアナウンスしてから水族館を出た時はスムーズだったけど、もう一度またその入り口の前を通ってしまった。それで大騒ぎになって、自分もたくさん人がいる中で慌ててしまったけど「見たかったね」「今度また来ようね」と代弁し続けたら、Bも自分で「見たかった~」と繰り返し言って落ち着いた。人前では慌ててしまうけど、やっぱり代弁は大切だな~と思った。
実家の母(Bちゃんのおばあちゃん)は、今まで楡の本や資料を読んでくれたり、色々やってくれているけれど、楡のやり方は今一つピンときていなかった。
実家で夕食の時に、おばあちゃんが「ビデオ終わりね」と止めたら、Bが怒ってヤダ!と大泣きした。
おばあちゃんは更に「ダメ!」と怒って(自分はそうやって育てられてきたし、それでイヤ!と言うともっと強く怒られるのが分っているから言う事を聞いていたけど)Bがずっと大泣きしているので、私が「あ~まだ見たかったね~」と言うとBがピタッと泣き止んだ。
それを見ておばあちゃんが「こういう事なんだね!」と言った。
自分も最初は自分が親に育てられた対応をしてきたけれど、今はそれと違う楡のやり方をしているんだって・・・それが効果があるんだって、おばあちゃんも理解してくれた。
♥ママのお手本を見て分ってもらえて良かったですね
子育ては「好い事作り」の方法で、我が子に合わせてあの手この手でオーダーメイド!頑張りましょう!
きらめきの里・園だより ≪エピソード集≫
~ 2021年 2月号 より ~
卒園式まであと2か月。
楡式療育法の“まず図星を言い、それから叱る(=教え諭す)”は、子どもにとっては、自分の気持ちを分かってもらえているから、話を聞くよ~交渉に応じるよという、安心感と『聞く耳』を作ります。
子どもにとって好ましい事を大人が分かり易くやり易く伝え、それに上手く子どもを乗せる!これが極意です。
『きらめきママの子育てサポート講座』の最終回は、すいかクラスは卒園児Gくんのお母さんをお招きしてお話しして頂きました。
ばなな・れもんクラスは、『好い事作りのまとめ』のお話しをした後、参加の皆さんから、今年度頑張った事・これから頑張ろうと思う事など話して頂きました。
今月号は、そのママ達の声をお届けします。
★★★今月のエピソード★★★
①ここに来て初めて「可愛い」と思った~Aくんママの話
Gくんのママの話を聞いて、大変だった頃のことを思い出してウルウルしていた。Aが2、3歳から4歳って、本当にすごくて大変だった。よく頑張ったな~って。1人でよくやってきたなと思う。当時はどうしていいか分からなかった。
今でも大変だけど楡に来て、こんなに変わった。ここに来て初めてYを可愛いと思った。
前は、なんで私こんなに殴られてるんだろう~って・・・殴られてもただ耐えてるだけ。毎日2時間しか眠れなくって、そんな事が1年続いて頭がおかしくなりそうだった。だから、この半年でAはすごい変わったな~って、どんどん変わって驚いている。
もっと早くここに来れば良かったなって思う。春まで、もう少ししかないけど、ここに来て良かった・・・。
②母子分離の時は先生が安心の場所に・・・次は安心がお友達に広がるように~Bちゃんのママ
8月の中頃から通園に。Bは人見知りで、ず~っと抱っこ。私が体を横向きにしてみんなが見えるようにしていた。今では椅子OK。お当番もお友達の写真を見てできるようになったし、家でも手遊びをしている。
母子分離の時は自分から先生に抱っこを求めるようになった。私がいない時、先生が安心の場所になったんだな~って思った。
今はまだその後殆ど寝てしまっているけど、体力がついたら、私と一緒に子ども同士で遊べるように声掛けしていきたい。
③親子そろって成長していきたい~Cくんのママ
座れない、泣く、ずっと一緒でないとだめ・・・だったけど、この半年で成長した。
噛むようになった時も先生からやり方を聞いて代替できるようになって噛まなくなった。
最近、思い通りいかない時やテンションが上がった時、自分の頭を打ち付けるようになった。
まだまだ図星が言えていないと思う。でも、前はCができなかったことができるようになった。
1年通えてよかった。幼稚園を考えていたけど、来年も楡で継続して、親子そろって成長していきたい。
④息子のためと言うより、自分のためにここに来た~Dくんのママ
入園までは、Dは夜寝なかった。2~3時間おきに起きて遊びだす。今までは怒ってきた。どんなに怒ってもDは泣かず私が怒っている事を楽しんでいた。
診察して色々分かって、だから怒っても楽しんで寝なかったんだ!と分かった。
楡のやり方で否定的な言葉を言わないようにしたら、3秒で・・・すぐ寝るようになった。
ここに来て、お母さんたちが明るくて楽しい。
これから1年間ここに通って、何とかコミュニケーションがとれるようになって欲しい。
♥図星を言う、否定しない声掛けを心がけ、その効果を実感できようになれば、子育てが楽になり、子どもも、安心して過ごせるようになりますね。
★★★Eくんパパのいい話★★★
ウルトラマンのフィギュア(人形)を立たせていっぱい並べて遊んでいるEくん。
ママからお家でのEくんの様子をお伺いしました。その時、ママが嬉しそうに教えてくれたお話です。
「・・・同じ様でも微妙にフィギュアの作りが違って、ちゃんと立つのと立たないのがあるんです。パパはEがこうして立たせて並べて遊ぶのが好きだって知っているので、買うときはいつも、フィギュアが立つかどうか確認してから買っているんです」
♥我が子が安心して遊べるように、満足つくりをフォローできるパパ!素敵ですね!