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例年にない大雪に見舞われた1月。卒園式まで残すところあと8週間となりました。
“好い事作り療法”は、子どもの要求や行動を何でも受け入れて子どもを甘やかす子育て法ではなくて、子どもの気持ちを代弁して=図星を言って、子どもに”分ってもらえている感“を作る事が基本の心理療法です。
図星を言ってから叱る、教え諭す、提案をすることで、子どもに「僕(私)の気持ちを分かってもらえているから、話を聞くよ~交渉に応じるよ!」という満足感、安心感と“聞く耳”を作ります。
1・先ずは図星を言って受容し
2・「~したら(もっと)いいよ」という、解決に向けてのお手本の提示、提案をし
3・それに子どもを乗せて“好ましい子どもの行動を作る”ように仕向ける。
・・・これが、親も子もイライラが少なくて済む、怒って嫌な思いをしなくて済む、そして、子どもが親の言う事を聞けるようになる幸せ作りの方法です。
躾優先、ダメ出し先行の子育てと異なり、心理療法を中核とした“好い事作り療法”を理解し実践すれば、“分ってもらえている感”=愛され認められている!という気持ちを子どもに作るので、子どものヤル気を育て成長も促します!
これからの子育ての長い道のりを、親子共に安心して心穏やかに生きていくために、今、ここ、きらめきの里で過ごす間に、この“療育法(子育ての方法)”の良さを実感して頂けるようにと願っています。
大人が子どもの気持を代弁し、子どもが自分で好ましい行動が出来るように丁寧に分かり易い手本を示し教え諭していく。・・・そうやって育つ事ができた子は、人を信じ、自分を認めて生きて行ける!・・・“好い事作り療法”を理解すること、実践することをお勧めします。
田野 準子
≪★★★ 今月のエピソード ★★★≫
★だるまさんがころんだ~♪♪
すいかクラスでは、春から母子日、単独日共に、遊びのステップアップを目標に、鬼ごっこ、色探し、むっくりくまさんなど集団で遊ぶ経験を積み重ねてきました。
そして、集団遊びに慣れてきた秋頃からは、“だるまさんがころんだ”や、単独日のチャレンジタイムで社会性を身に着ける事も意識してルールのある遊びに取り組み、それを継続してきました。
そんなすいかクラスの母子登園日に・・・
「お兄ちゃんが学校から冬休み中に“母子で遊ぼう”という内容の冊子をもらって来た。その中に“だるまさんがころんだ”があったので、家でお兄ちゃんとやっていたら、それに気づいたAが傍に来て、私(ママ)と兄の間に割って入ってきて参加して、一緒に3人で遊ぶことが出来た!」と、Aちゃんのお母さんが嬉しそうに話して下さいました。
クラスの取り組みの一つとして継続してきた“だるまさんがころんだ”の遊びが、Aちゃんにとって通園以外の場所でも「自分もやりたい!」と思える遊びとして浸透、定着出来ていた事、Aちゃん自ら遊びに加わる意欲と自信が育った事、ご家族の共通の遊びが増えた事・・・嬉しい事いっぱい!のお母さんからのお話を聞いて、Aちゃんの成長と、遊びのステップアップの取り組みを継続してきた成果を実感できました。(^^)
飯澤 佳奈