きらめきの里・園だより 2025年10月号
2025.10.02

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★★★今月のエピソード★★★

 

9月のいちごクラス子育てサポート講座にて、ママ・パパが好い事づくりで上手くいったエピソードやお子さんとの関わりの中で頑張っていることをお聞きしました。その一部を紹介します♪

 

Aさん:自己主張が強くなってきたので、代弁することをより頑張っている。物を手放す時に嫌がり泣くようになったけど、図星を代弁して気持ちが落ち着くのを待ってから「かして」や「ちょうだい」と言うと、自分から手渡せるようになってきた。気持ちを分かってもらえると納得して自分で切り替えられるものなんだなと実感している。picture1
※図星を代弁して聞く耳を作ると、自分で気持ちの切り替えが出来るようになります。自己説得の力がのびている証拠です!日々の頑張りの成果ですね!

 

Bさん:Bはお兄ちゃんに対しては自我を強く出す。“俺が!”が多い。そういう時は「『貸して』だね」「ごめんだね」「お兄ちゃん嫌だって」など、仲介するようにしている。Bは楡では私と一緒にいる安心感からかはっちゃけているところもあるけれど、保育園ではあまり自分を出せていない。picture2困っている時に、困ってなさそうに見せる。周りを頼ったり、困っていることを伝えるのが苦手なので、その力をつけていきたいと思って親子通園や代弁することを頑張っている。
※Bくんの“実は困っている”姿をママが分かってくれていることはBくんにとって大きな安心になっています!

 

Cさん:Cは水遊びが好きで、夜中も起こされて一日に何度もお風呂で遊んでいた。先生に相談し、満足を先行して作れるよう、一日6回とかママの方から誘ってお風呂遊びの回数を増やしてみたら、一週間でブームが過ぎ去った。夏になると今度は庭で毎日3時間水遊び。興味を広げられるよう色々なおもちゃを出してみたりしながら、何とか日々付き合ってきた。最近は水も冷たくなってきたから、庭にあった水を流す遊具をお風呂場に移動して、今はお風呂場での水遊びに戻った。風邪をひくのが一番しんどいから、場所を提案して変えられた今は、前のお風呂遊びとはまた違うのかな、と思っている。水遊びをしている間は目が離せないから家事も出来ないけれど、しんどくならないよう横で自分も好きなことを楽しむ時間を作りつつ頑張っているところ。picture3
※やっても無害な方法をうまく提示できたママ、素敵です!自分の気持ちも整えながら、Cくんの好きなことにとことん付き合うママの頑張りは金メダル級です!!

 

Dさん:自我が更に強くなってパワーアップしている。「これは?」って提案しても「ヤダ!」とはっきり自己主張するようになり、ごまかしがきかなくなってきた。昨日も買い物に一緒に行きたがって「ニトリに行くから、Dの欲しいものはないよ、楽しくはないと思うけど、お兄ちゃんの買いたいものあるから行こう」って伝えたらpicture4「いく」って言うので連れて行った。でもやっぱり自分の欲しいものがなくて途中から帰りたがり、買い物が終わるまでずっと泣いていた。「嫌だったよね。自分のおやつとかなかったもんね。」って図星を言ったら「うん」って。そのあとコンビニにおやつを買いに行ったら満足して機嫌が直った。

 

※”嫌だったけど、我慢したらいいことあった”という経験の繰り返しが「まぁいいか」の自己説得や妥協する力をのばします。事前のアナウンス・図星の代弁・代替案の提示…というママの関わり、本当に素敵です!!

 

Eさん:去年の暮れくらい、活動の中で“ヤダ!やりたくない!”とママを叩くことが続き、何のために通っているのだろう…と、つらくなる時期があった。先生に「Eちゃんはママに“やりたくない”という気持ちを分かってもらいたいんだよ。」と言われ、無理やりやらせてもやっぱりやらないから「もしやりたくなかったらやらなくていいよ。」とEの気持ちを受け止め寄り添ってきた。それから半年以上経って、叩くことがなくなった。この前は、きっとやらないだろうなと思っていた親子でるるるんも楽しんで参加していて、Eの気持ちを受け止め続けてきた結果が、今になって出てきていると実感した。春頃は、身支度を自分でやりたがらず「服着るよ」って言っても“ヤダ”になっていた。picture5先生に「やりなさい」「早く」と言わず、「どれ着る?」と自分で服を選ばせたり、やらされてる感を出さないよう助言されて、実践してきた。今は「服着て」って言ったら、自分でやるようになった。初めは「え?それでやれるようになるの?」っていう気持ちもあったけれど、先生に言われたことをやり続けてきてよかった。
※自分の思いに寄り添ってもらい安心と満足・聞く耳が作られ、叩く必要がなくなったEちゃん。ママは、これなら出来るかな?とEちゃんを乗せるためのあの手この手を使えるようになり、確実に親力UPしています!!

 

Fさん:言葉でのやりとりが増えるといいなと思って、きっかけを作るようにしている。例えば「いただきます」の時は、picture6ママが「いた」っていうと「…だきます」って言ってくれる。言葉で伝えて欲しい時にママが「せーの」って言って待つと、少し考えてから「ちょうだい」など言ってくれる。家でキッチンの柵から手を伸ばした時に、何が欲しいか自分で伝えられるよう、イラストのカードを入れてたポケットアルバムを用意して、「どれですか?」って手渡すようにしたら、カードを示して「ちょうだい」って自分で分かり易く欲しいものを伝えられるようになった。
※Fくんがやりたくなる・やりやすい方法を工夫し提示して “出来ちゃった!”を作るママ、素敵です!!

 

Gさん:バスとトラックが好きで、通園中に何度も見たがって抱っこを求められるのがしんどいなと思っていたけど、なるべく見せて満足を作って、ちょっとでも活動に参加出来たらOKにしようって私の中で考えを変えたらすごく気持ちが楽になった。伝えたいことが沢山あるGの代弁を頑張っていると、声が枯れてくるけど、そのおかげで気持ちの切り替えが早くなっている。家でなるべく一緒に遊ぶ時間を作ったり、休みの日は、picture7お出かけ先を2択でGに選ばせて、大好きなSLを観に行ったり。好きなことに付き合って満足を作ってあげられてるかなって思っている。
※ママがGくんのありのままを受け止めてポジティブに捉えられるようになって、Gくんはグングン成長しています!満足づくりに日々頑張るママ、拍手!!

 

Hさん:トイレトレーニングを進めたいなと思って、シール表を作って、トイレできたよシールを貼るというのをやってみたら、picture8トイレに行く回数が増え、自分で拍手しながら喜んでシールを貼っていて、これはいいなと思っていた。でも効果があったのは数日で、またトイレに行きたがらなくなってきた。これで良かったのかな…?と。
※Hちゃんがトイレに行きたくなるような方法を考え実践したことが素晴らしい!トイレに行くことが習慣づくまで、あの手この手で行きたくなる工夫をして、出来た時には褒める!を積み重ねていきましょう♪
黒田 奈保