きらめきの里・園だより 2024年10月号
2024.10.04

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★★★今月のエピソード★★★

 

★好きなことを利用して・・・乗せ上手なママ!
降園時に、玄関の本を読むのが日課のAくん。セラピーで描いたピカチュウの塗り絵を傍らに置き、好きな本をじっくり読んでいます。ママは、Aくんが満足するまで付き合い、Aくんは読んでいた本を本棚に戻しました。ママが「そろそろ帰ろうか」と声をかけますが、Aくんは床に寝そべりのんびりモード。そこで、ママはピカチュウの塗り絵を見せながら「ピカチュウと一緒にお家に帰ろう」と声をかけると、Aくんはピカチュウの塗り絵を受け取って立ち上がり、ウキウキしながら笑顔で靴を履き、帰っていきました。
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⇒Aくんの好きなことに十分付き合い、満足したであろうタイミングで次の行動を「~しよう」と提案するAくんのママ、素敵です!更に、Aくんの好きな物を利用して、“それならOK!”と気持ちを切り替えられるような誘いかけで上手にAくんを乗せるママ、技あり!!拍手です✨

 

★褒められおだてられて、笑顔で出来ちゃった!
いつもトイレでベッドに立ってママやパパにオムツを交換してもらっているBくん。ある日、お昼の分離の時間に“おしっこでた”とサインで教えてくれたので、Bくんと職員でチャレンジ!トイレの前でズボンとオムツを脱いで、便座に座り、Bくんの手を添えてオムツとズボンを引き上げることに一緒に取り組みました。Bくんは“いつもと違う!”と戸惑い怒りつつも職員の勢いに乗せられ出来ちゃいました!その姿を報告し、後日ママも一緒にチャレンジ!picture2「わー!トイレに座れた!かっこいい!」「ズボンはけたねー!」とママと職員一緒に褒めちぎり、拍手喝采で笑顔に♪褒めておだてる作戦成功です♡その後、クラスで着替える時間にも、ママはBくんを膝に座らせて、手を添えてBくんと一緒にズボンを引き上げていました♡着脱を自分で出来るようになる道のりの第一歩、早速行動に移してくれたママ、とても素敵です✨

 

💛大人がリードしながら、お子さんのペースに合わせて少しずつステップアップ💛
トイレ・着替え・食事・身支度など、お家ではなかなかチャレンジ出来なかったり、いつもの流れで思わず手伝ってしまうことでも、通園中は、お子さんと1対1でじっくり関われたり、職員に応援してもらいながら一緒に取り組むことが出来たり、お友達の姿に刺激されたり…、チャレンジしやすい環境だと思います。靴を脱いで自分で靴箱に入れる、リュックをフックに掛ける、靴下を自分で脱いで靴下入れに入れる、ズボンを自分で下ろす、給食のトレイを運ぶ…、小さなことから一つひとつ、「~しよう」と先のアナウンスをして、picture3手を添えて声掛けしながら一緒に取り組んだり、お手本を見せたりして、出来たことを認め褒めることを積み重ね、少しずつお手伝いする部分を減らしていくことで自立につながっていきます。具体的にどんな風に取り組んだらいいのか分からない…という時には、職員がやって見せたりアドバイスすることも出来ますので、気軽に相談してみてくださいね♪

 

黒田 奈保