きらめきの里・園だより 2025年12月号
2025.12.01

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2025年も師走を迎えました。今年も親子で頑張って通ったママさん、パパさん、おばあちゃん!本当にお疲れ様でした。みなさんの努力と愛は、しっかりとお子さんの成長に繋がっています!
★★★今月のエピソード★★★

 

10月の土曜療育にて、お父さん向け子育てサポート講座を行い、10名のパパが参加してくださいました。日々の療育場面の動画と共に、活動の意味や、お子さんの成長の姿、好い事作り療法の関わり方についてお話しました。後半は、2グループに分かれ、くじで引いたテーマに沿ってパパにお話をしていただき、趣味や出身地の話から子育ての話まで幅広い話題で和やかに交流しました。お話の一部をご紹介します!

 

Aさん:Aは喜んでいる時に両手をグーパーする動きが可愛い。子どもに否定の言葉を使わないようにしているのが自分の頑張っているところ。夜勤の仕事をしていて、家族が起きる頃に帰宅して昼間は寝ているので、その間の家事育児は妻が頑張ってくれている。感謝している。 (※この日も夜勤明けの参加だったパパ。好い事作り療法を知る前から、否定の言葉を使わないようにしているそうです。素晴らしい!)

 

Bさん:Bは「パパだっこ」と甘えてくるところが可愛い。家でBとばかり遊んでいるとお姉ちゃんが「自分のことはいいんだ」となるので、姉妹でバランスよく関わっていくように心がけている。仕事から帰ると、夕食が出来ているのは、妻が頑張ってくれているから。親子通園を週3日しながら、家事もこなしてくれていることに感謝している。 (※パパは、直接ママに日頃の感謝の気持ちを伝えることをしているそうです!お姉ちゃんとBちゃんどちらの気持ちも大切にしようと心がけているパパ、素敵ですね!)

 

Cさん:Cの可愛いところは笑顔。自分は仕事の環境が変わったところなので、頑張っているところ。妻はもともと体力があるタイプではなかったけど、よく動くCの面倒を見るために、アスリートのようにストレッチをしながら頑張ってくれている。Cの素早い動きにも対応しているところがすごいと思っている。 (※土曜療育にはいつも参加して、Cくんとの戦いごっこやお相撲ごっこにもノリよく付き合うパパの姿は素敵です!)

 

Dさん:自分が仕事から帰った時に、Dが喜んでくれる姿が可愛い。家ではくすぐったり自分の肩にもたれ掛けさせてバランスを取って遊ぶなど、一緒に遊ぶようにしている。妻は、日々スケジュールに合わせて行動したり、料理、様々な手続きなど、大変なことを頑張って、いつもよくやってくれていると思う。笑顔でいようと頑張りすぎている部分があるのではないかなと少し心配な気持ちもある。 (※パパが帰ってくるとテンションが変わるというDちゃん。頑張り屋さんのママの心の内にも目を向けるパパのやさしさに愛を感じます!)

 

Eさん:Eの可愛いところは、寝るときにヘッドロックしてきて耳たぶを触るところと、裸なのに堂々としているところ。家で、絵カードを使って一緒に勉強していて、生活用具を覚えて欲しいけれど、それは嫌がり動物の名前ばかりになってしまう。Eが興味を持ちもらってきたカエルを飼い始め、餌にコオロギを用意したりと大変だが、妻はEのことだけでなくカエルの世話も頑張っている。 (※ありのままのEくんを受け入れて子育てを楽しんでいるのだな~ということが伝わってくる、愛とユーモアあるパパのお話、最高ですね!)

 

Fさん:Fは好きな遊びを「もういっかい」と笑顔で伝えてくれるところが可愛い。今年の目標として、就学までにトイレの自立を目指している。トイレが出来るようになるとお出かけの幅が広がると思い、妻と共にトイレトレーニングを頑張っている。 (※パパとママで同じ目標を持って協力して育児しているのだと伝わるお話です!就学後、年齢が上がってくるとパパの力がより重要になってくるので、今から頼もしいですね!)

 

Gさん:Gの可愛いところは笑顔。自分は、家の事はほとんど出来ていないと思っている。頑張っていることは仕事。妻はお腹に赤ちゃんがいる中、通園に通いながら家事育児も頑張ってやってくれている。無事に出産してくれることを願って見守っている。 (※ママから「パパはGと遊ぶのが上手。家ではパパがGと遊ぶ担当。」と伺っています。出産が近づき、これからパパが活躍する場面がより増えてきますね。応援しています!)

 

Hさん:Hは笑顔が可愛い。自分が頑張っているのは、仕事と健康でいること。子育てには体力が必要だし、子どものためにも健康でいたいと思っている。妻は、子供と向き合うために仕事を辞めて、子育てに専念してくれている。元々人付き合いが多い方ではなかったが、ママ友と情報交換したり、子どものために出来ることを頑張ってくれている。 (※Hくんのことを大好きなことが、見ているだけで伝わってくるパパ。10月の土曜療育でも、遊びのお手本を見せて上手にHくんを誘っている姿が素敵でした!)

 

Iさん:いたずらする時のニヤリ顔がIの可愛いところ。Iは癇癪があったり、夜寝ないことがある。そういう時は妻と交代で対応するようにしている。仕事を調整し、残業はなし、週2日在宅勤務、有休も使い、家にいられるときはIにご飯を食べさせたり、食器洗いなどの育児家事をやるようにしているのが自分の頑張っているところ。Iは、以前は嫌がったりひっくり返ったり癇癪も多かった。妻が好い事作りの関わり方を実践して頑張ってくれて、Iも大分色々なことに慣れてきた。先生方にも感謝している。妻は頑張りすぎるところがあるので、「家の中があたたかい雰囲気であればそれだけでいいんだよ」と伝えている。 (※平日も父子通園したり、園外療育ではお弁当も自分で作り参加しているパパ。ママへの愛ある言葉は感動モノです!)

 

Jさん:両手を伸ばして抱っこを求めてくれる時のJが可愛い。家では抱っこを求められたら応じるようにしている。妻が家事などで抱っこに応じられない時には、代わりに抱っこするようにしている。自分は仕事の帰りが遅いことが多いので、その分妻が家事育児を頑張ってくれている。先日妻の誕生日に「家事も育児も全部代わりにやるから、好きに過ごしていいよ」という日を作った。実際に一日過ごしてみると、これは仕事よりも大変だと思った。 (※子育てを頑張る全てのママが一番欲しいであろう「自由な時間」をプレゼントする素敵なパパ!自分で体験したことで日頃のママの頑張りを実感したというお話も心に響きました!)

 

★好い事作り療法の基本である『受容する』『認める』ことは、安心や満足、信頼、自信、次への意欲につながると繰り返しお伝えしていますが、それは子どもだけでなく、私たち大人にも言えることだと思います。今回ご紹介したパパ達の言葉や関わり方は、ママの安心やパパに対する信頼感、日々の子育てへの自信やモチベーションのアップにも繋がっていると思いました。お子さんはもちろん、大切な家族に好いところや感謝の気持ちを伝えて「好い事作り」で幸せを作っていきましょう♡
黒田 奈保