きらめきの里・園だより 2024年6月号
2024.06.03

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『きらめきママの子育てサポート講座』は、今年度から公認心理師の大山が担当します。各クラス毎に年間6回、お子さんや親御さんの経験やニーズに合わせて、子育てと『好い事作り』の話をさせて頂きます。受け止め代弁してもらい、認め褒めてもらい、安心と満足感を得る経験を積み重ねたお子さんは、必ず健やかに成長していきます!!

 

今月のエピソード ★先生たちのママ達へのモデル提示★
★給食後、歯磨きをしたくなくて窓枠に登っていたAくん。ママは「歯磨きしないとホール行けないよ」と声をかけています。担任がオーバーリアクションで「あ!Aくんの口の中にバイキンマンが沢山いる!」と驚いて見せると、直ぐにAくんは窓枠から降りて「アンパンマン!」と言って、歯磨きをしてほしいとママに伝えました。
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※オーバーリアクションで気持ちをこちらに向けた上で、Aくんの興味が向きやすい言葉やキャラクターを使って行動を促すと、楽しく気持ちを切り替えることができますよ、とお母さんにお伝えしました。
★外遊びがおしまいのタイミングで、シャボン玉のポイ(輪)を片付けたくないと泣いていたBくん。ママが「シャボン玉お片付けだって。楽しかったね」と声をかけてもBくんは納得できていない様子。
担任は紐のついた風船を提示し「この風船はBのだから、Bが持ってくれる?お願い!」と伝えると、納得して風船を持つためにポイを片付けることができました。
※片付けたくない場面では「これならいいよ」と代替品を用意して提案すると気持ちを切り替えられることと「お母さんは持てないから、これ持ってくれる?」とBくんにお願いしたり頼ることで、気持ちが切り替えられることもあるので、声掛けの工夫を取り入れるといいですよ、とお母さんにお伝えしました。

佐川 ゆり

 

★給食ではあまり野菜を食べず、ママが食べさせようとしても「やだよー」「お母さんが食べていいよ」と言って拒否しているCくん。パンをモリモリ食べていたので「いっぱい食べてすごいね!」と担任が褒めるとpicture2、人参に関心を示したので、すかさず「人参も食べるの?すごーい」と声かけると一口食べました!そこで、さらに褒めるとCくんは人参を全部食べてしまいました。そしてその後も、ジャガイモ、鶏肉も食べ、初めてシチューを完食できました。
※Cくんは、今、褒められることが嬉しくて食べようとする気持ちになることをお母さんと確認し、どんどん認めて褒めてCくんの意欲と自信に繋げてあげましょうとお伝えしました。
★クラスの窓からバスが見えると、椅子に登ってバスを見たがるDくん。危ないのでそばに付いていますが、朝の会や活動の時もバスを見たがる日が続きました。そこで、大好きな赤バスの写真カードを渡してみるとDくんは満足した様子で、写真を持つと活動にも参加することが出来るようになりました。また、エアポリンが苦手で、picture2ママに抱っこされても乗ることができなかったので「バスの写真を持ってエアポリンに乗ってみよう」と担任は声をかけてみました。Dくんは、バスの写真を持ちながらママに抱っこされてエアポリンに乗ることができ、その後、1人でエアポリンに座ることもできました!
※「これならいいよ」という代替品で満足を作って気持ちを切り替えたり、「これがあれば大丈夫」という心の杖・安心グッズを利用して、安心を作り療育に活かしていきましょうとお母さんにお伝えしました。

漆館 いずみ