きらめきの里・園だより 2020年9月号・10月号より
2021.03.12

きらめきの里・園だより  ≪エピソード集≫
9月号10月号より

~ 2020年 9月号 より ~

田野 準子

 『先生!嬉しくって先生に伝えたかったんです!私が「おんぶしてだね」って言ってからおんぶするのを続けてきたら、Aが「おんぶ」って言ったんです!Aは伝わったのが嬉しかったみたいで、「おんぶ、おんぶ・・・」って💛・・・いっぱいおんぶしています!』と、とっても嬉しそうに話し掛けて下さったAくんのママ。

 『Aくんがおんぶを求めた時は、必ずママは「おんぶしてなんだね。いいよ、おんぶしてあげる」とAくんに声を掛けてからおんぶし続けると、Aくんは「おんぶ」って言ってママに求めるようになり、Aくんの満足も作ることになるから続けてみてね』とお伝えしてから1か月・・・。ママの頑張りが、短期間に実を結びました!素晴らしい!

 おんぶして欲しい時は「おんぶ(して)」って言えばいいことをママの声かけ(お手本)から学び、真似をしてみたらちゃんと伝わり、言えたね!ってママに喜んでもらえた!言葉って便利!!・・・Aくんはママから学びました。

 伝わる喜び・達成感が、もっと伝えたい!という意欲や言葉を伸ばし、更に、ママはボクの言うことを分ってくれて、願いを叶えてくれる!・・・というママへの信頼をより確かなものにしてくれます。(好い事作りです💛)

 お子さんに分かり易く、真似し易いお手本を示し続けることが、とても大切です。継続は力なり!

*** 今月のエピソード***

佐々木 美里

 昨年10月から利用開始・・・母子分離の時間は、10分でも20分でも最後まで頑張って泣き、分離の時じゃなくても、お母さんの姿が見えないと泣いて、お母さんを探していたBくん。

 クラスのお友達や担任との関係もでき、Bくんの安心つくりの支援を継続し、年明けから分離時も泣かずにお母さんとバイバイできるようになり、落ち着いて自由遊びに参加できるようになりました。

 ところが・・・何かをきっかけに、再びお母さんと離れる時に泣きだすようになりました。そこで、まずは『安心グッズ』の利用をしてみようと考え、Bくんの大好きなトーマスのミニカーを使ってみました。

 ホールのドアの前で泣いているBくんの傍で付き合いながら、様子を見て「お母さんが戻ってくるまで、お部屋でトーマスを出して遊ぼうか!」と声を掛けると、お部屋に行ってトーマスを見て泣き止んで遊び始めました。

 その後も分離時は、トーマスを出して遊ぶことを提案すると泣きながらも応じて、泣き止んで遊ぶ~を繰り返していましたが、そのうち、「ミニカーのトーマス」=「お母さんと離れる時間」と感じ取るようになってしまい、トーマスはいらないと拒むようになりました。

 ホールで遊ぶ日は、母子分離の時間である『お母さんほっぺ』(ママ達一斉の昼食・休憩時間)の声掛けと、他のクラスの子が泣きだすタイミングで、Bくんも泣きだす日が続きました。

 でも、この毎日の母子分離の経験の繰り返しで『お母さんはボクの傍からいなくなっても、ちゃんと戻ってきて、ギュってしてくれる。大丈夫』という記憶が蓄積して先の見通しが立つようになり、安心が作られ『お母さんが傍にいなくても、先生がボクの大好きなトーマスでずっと一緒に遊んでくれるからいいや』と折り合いをつけることができるようになり、分離時は泣いても、お母さん達の姿が見えなくなる頃には『お母さんは必ず戻ってくる』という予測に基づく確信が育まれたために、泣きやんでも遊ぶことができるようになりました。

 そして・・・今では、お母さんに「お母さんほっぺ」のサインをして、手を振ってお母さんを送り出すことが出来るようになりました。また、大好きなお友だちができて・・・お友だちと一緒に楽しく遊んですごしています。


きらめきの里・園だより  ≪エピソード集≫

~ 2020年10月号 より ~

☆☆☆ 今月のエピソード 1 ☆☆☆

漆館 いずみ

★Aちゃんは給食の時に低い保育テーブルを使って食べています。最近、給食の時間になると、高さのある大きな保育テーブルの上に乗るようになり、ここ数日、給食を殆ど口にしていませんでした・・・Aちゃんは思いを言葉に乗せるのが苦手なんです。

 テーブルの上に上がったAちゃんに、Bくんのママが「Aちゃん、こっちのテーブルで食べたいのかな~一緒に食べよう!」と声を掛けました。Aちゃんの表情の変化に気付いて担任が「Aちゃん、高いテーブルで食べたいんだね!こっちのテーブルにお引越ししよう!」と誘い、席を変えてみると、Aちゃんは笑顔で席について味噌汁を飲み始めました。

 Bくんのママが、Aちゃんの図星を言ってくれたおかげで、Aちゃんは、自分の思いが分かってもらえて楽しく給食の時間を過ごすことができ、Aちゃんのママも理由が分かり、Aちゃんが給食を食べてくれて安心。周りのママ達から「Bくんのママ(Aちゃんの図星を言い当てて)すごい!」と拍手が起こりました。

 日々、一緒に過ごしているママ達だからこそ、我が子だけでなく、他のお子さんの図星を言い当てる事ができるんだな~、みんなで見守り育てているんだな~と、とても温かい気持ちになりました。

 行動には、理由がある!・・・子どもの行動から、その気持ちや思いを推察して読み取り、図星を言い当てる事の大事さを改めて実感し、担任として、『図星を言う』を頑張らなくては!と思いました。

☆☆☆ 今月のエピソード 2 ☆☆☆

田野 準子

★通園の毎日は、ママ達の頑張り・素敵💛がいっぱいです。
 れもんクラスの豆キャップ遊びの活動中。他児と玩具の取り合いをしてCくんが泣き始めました。すると直ぐに不安げな表情になったDくんに、Dくんのママが「Cくんが泣いているのが気になるね~悲しかったんだって。

 ・・・でも、ほら、もう大丈夫だよ~見て見て~」と、声を掛け続けていました。

 お友達の泣き声を聞くと不安になるDくんの安心を作るために、Dくんの代弁をして、実況中継し、気持ちの切換えを促し、Dくんの安心と笑顔を作って、豆遊びに誘い一緒に遊んでいたママ・・・。

 Dくんのママの姿に『図星を言う事が、当たり前のごく自然な声掛けになっている~』と感じた感動の一コマでした。Dくんのママだけでなく、素敵がいっぱい!の、れもんクラスのママ達!子ども達がすくすくぐんぐん育っているのは、毎日のママ達の頑張りと素敵💛の成果・・・賜物です!

★昼の自由遊びの時間、ブロックのコーナーにいたEくんとママ。ママの手にEくんの手を包み込むようにして一緒にブロック積みをしていました。

 Eくんは自分でブロックを持ちましたが、(やっぱり自分1人では難しい・・・)ママの手を引いて、一緒にやってのサインをするので、ママは笑顔で「一緒にね~」と言いながら、Eくんの求めに応じて、何度も何度も手を重ねて一緒にブロックを持って積んで遊びました。

 5分後~Eくんはママの手を引かず求めず、自分でブロックを積み始めました。「やった!」拍手~!

 ママがたっぷり手を重ねる形でやり易くした『一緒!』を繰り返すことに付き合ってくれたので、Eくんは練習と学びが進んで安心して自信を持って「僕はもう自分1人でできる!ママ見てて!」とチャレンジする事が出来たのです。

 ママと一緒!を十分に経験した子は、自らのタイミングで、自信を持って自分で行動するようになります!波打ちながら育ちゆく我が子の力を信じて、焦らず急かさず今を大事に子育てしましょう!