きらめきの里・園だより≪エピソード集≫2017~18年度 (1) 2017年5月号・5月特別版より
2019.04.25

臨床発達心理士 田野準子

楡の会・発達支援センターきらめきの里の園だよりに掲載されたエピソードをまとめました。上手く行ったお話が満載です。

~2017年度~

★5月号
★『好い事作り療法』って何?★ 『図星を言う』って?・・・その意味は?

楡の会の職員が実践している『好い事作り療法』(楡式療育法)は心理療法を用いた子育て法です。
子どもの心に『わかってもらえている感(わかってもらえているんだと言う思い)』を作るために、『図星を言う』ことを提唱しています。『図星を言う』とは、子どもの心を推察して言い当てる事です。
ママが図星を言って、子どもに『わかってもらえている感』を作ると、『ママは僕の味方・わかってくれている人だから安心。ママの言う事なら聞こう!』という『聞く耳』を子どもは持てるようになります。
いつも「ダメ!」と制止されて「ママはわかってくれてない!」と子どもが思ってしまったら、子どもはママの言う事を聞こうという意欲(聞く耳)をなくしてしまいます。
叱る(教え諭す)時も、まず、図星を言って、『わかってもらえている感』を作ってから「~した方がいいよ」と言って、やり易い、真似し易い手本(やって良い事)を提案することが大事です。
この『図星を言う』は、子どもの思いを受け止める『受容』が前提で、この『受容』をベースにした心理療法を用いて、私たち職員は日々療育をし、保護者の皆さんにもお勧めしています。
具体的に、受容的な関わり方の技として
1.カウントダウン~我慢させずカウントで満足を作ってから、気持ちを切り替えさせる。
2.二つ先のアナウンス~わかり易くアナウンスし、見通しを持たせ気持ちを切り替えさせる。
3.褒める・OKの声かけ~認められている、褒められている感(満足感・達成感)を持たせる。
4.~しようの声かけ~制止や「ダメ」の声かけをしないで選択肢を用意して提案する。反発の抑制と否定されずに『自分で好い事ができている感』を育む。
5.やっても無害に~「こっちならいいよ」と代替案を提示し『好い事作り』に仕向ける。
6.安心グッズの利用~安心グッズや好きな物(事)を利用し安心を作る。(他にも色々な技があります)

・・・などの方法を実践して、日々療育しています。是非、お母さん、お父さんも、一緒に実践して、お子さんの成長を促していきましょう!(『子育て親育ち読本』販売中です。楡のエピソード満載!お勧めします!担任に申し付け下さるか、事務室で購入して頂く事ができます。)

≪★幸せの秘訣!・・・のエピソード★≫

裏庭で砂遊びの活動日・・・「Aはいつも私の手を振りはらって一人で歩きたがるんです。手を繋いで歩いてくれないんです・・・」とA君のママ。そこで・・・A君の片手にスコップを持たせ「ママと手を繋いでいこうね」と声掛けアナウンスしてママとしっかり手を繋ぎ、ママに手は離さないようにお願いしました。A君のペースに合わせて、座ったら一緒に座る、立ったら一緒に立ち、「イチ!ニッ!・・・」と掛け声や歌を続け、ママとA君は、ゆっくり楽しく裏庭に向かいました。そして!行きも帰りもAくんはママと手を繋いで歩き通す事ができたのでした!!・・・「初めて手を繋いで歩きました!」A君はママにいっぱい褒められ、ママは「出来るんだ!」と自信が付き、手を繋ぎ一緒に歩けた幸せを味わいました!子どものペースに合わせ褒めて育てる=幸せの秘訣です★

★5月号特別版

≪(旧)れもんクラスのママから≫

★障害と向き合う、受け入れる、サポートするのは、本当に沢山の涙があって悩んで、強い母にならなくてはいけない、難しい事だと思います。でも、子ども達は、皆このお母さんなら『きっと育ててくれる、大丈夫だ』と信じ、選んで生まれてきたんだと、私は思っています。子どもの将来を考えると、先は長いし、壁も大きく、不安だらけになりますが、一歩一歩ゆっくり前に進みましょう!焦らず、力み過ぎず、マイペースに。きっと明るい未来が待っています。
偉そうな口をたたいてしまって申し訳ないです。一緒にがんばりましょう!私も皆さんと一緒です!


★数年前、私が役員をしていた時、今の木の芽の現会長が言っていました。「悩んで悩んで悩みつくして決めた事は後悔しない」と。
実際、入学入園してみなければわかりませんが、先生達や先輩ママ達のアドバイス、我が子のこれからの成長や秘める可能性を信じて、我が子が笑顔で過ごせる場所をみつけてあげてください。


★楡での毎日がとても充実していた為、卒園する事をとても不安に思いました。就学先も我が子にとってどの学校がベストな選択なのだろうか等も沢山悩みました。
しかし、そのじっくりと見つめ直し悩む機会があったおかげで、子供の新たな成長に気付く事が出来たり新たな目標を見つける事が出来ました。ウダウダ空回りの連続でしたが決して無駄ではなかったと思います。通園生活、子供はもちろん、親もいつの間にか逞しく成長していますよ~。


★我が子のこの先の進路についてですから、本当に本気で悩みますよね。悩んだ時、また決まったことにも、「これでいいのかなぁ・・・。」と考えてしまうこともありました。
でも、そんな時は、楡の先生や通園のお母さん達に、話をきいてもらい頑張れました!!本当に感謝しかありません。一緒に考えてくれ、前に進む原動力をもらえる環境・・・私たち親子にはとても心強かったです。一人で悩まずに、抱えこまずに、相談してみてください!!!!!

≪(旧)すいかクラスのママから≫

★いつも仲良くしてくれて皆様ありがとうございました。自分の学生時代よりも楽しく過ごせました。(本当に!!本当に!!)◯は春から小学校の特別支援級に入学することになりました。いつ脱走するか、何をやらかすか正直わかりません(困)。でも、もし問題があるならば、すぐに気付いて対処して、次の策を練る・・・。この繰り返し以外ないかと思っています。当分は付添いです。楽ではないのはわかっているけど、楽をしたら我々は腐ってしまうので◯を信じて走り続けてみようと思います・・・。
ママが「たぶんこれ!」って思った事は大体正解だと思うの。自分を信じて前進あるのみ!


★教育相談や発達検査が続き、「○○できますか?」の質問攻めに、我が子は「出来ない子」なんだと落ち込んでしまいました。そんな気持ちを変えるため、サポートファイルの、現在の様子のページを我が子のいいところ・できること一覧にかえて作ってみました。
アピールポイントを書き出すうちに「出来る」「出来ない」にとらわれないで、客観的に、我が子の人間性や優しさに改めて気付く事ができました。
今後どんな環境に行ったとしても、子供は自分で気付き、考え対応できるチカラを、楡の会で過ごした中で、身に付けました。母親としては、不安や心配が尽きる事はないでしょうが、思い切って新たな環境に送り出してください!!


★自分のプライドやらを捨てて、子どものことだけを一番に考えると、意外とあっさりと決まるものでした(笑)。どの環境なら一番力を発揮できるか、笑っていられる時間が長いか、安全であるかで私は決めました。
とりあえず、楽しんでくれることが一番いいかな、と・・・。つまらない所へ行っても、◯ちゃんは多分、やる気さえ出さないだろうし、色んな先生に相談して、色んな意見を聞いてじっくり悩むのも、またいい思い出になりそうな・・・。色々悩んで考えていると、やっぱり子どもって自分の分身だなぁって思ったり。 親子ってすごい似ます(笑)。顔もだけど、中身も(^^)


★楡で「わかってもらえた」経験をたくさん作ってあげて頑張って下さい。日々受容し続けることはとても大変ですが、先生やお母さん達にいっぱい甘えて下さい!

≪(旧)いちごクラスのママから≫

★子供のために次をどうするか、当然悩みは尽きないと思います。色々探したり、見たり、聞いたり、話をしに色々なところに足を運んだり。まず、子供第一に考え調べる事はとても大事です。でも、上を見ても際限なく下を見てもきりはありません。完璧なものはないんです。優先順位をつけて、何が一番大切かをよく見極めて、決心したら、よほどの事がない限り、信じて話して託して後押ししてあげて欲しいと思います。お母さんの不安や心配は子供にも移ります。心配し過ぎずに、でも気遣って、いつも子供に寄り添ってあげて下さい。これは楡の先生のうけうりですが、私の体験談でもあり、自分に言い聞かせていることでもあります。


まずは信じて行動してみて、だめだったらその時はその時と考え、最初の一歩を踏み出してもらえればと思います。