(18)楡の会こどもクリニック通信第18号(2006年8月)
2015.12.24

この夏の院長の講演活動を御知らせいたします。
 8月25日 札幌市立本郷小学校教職員研修会
演題名「子どもの問題行動~今日の脳科学をもって説明できることできないこと~」
いわゆるキレる子への対処方法の質問がありましたので、以下のようにお願いして来ました。
まずはキレた時のその子の感情を先生が推測して透かさず言語化しちゃって下さい。例えば「怒ってるんだあ、ああ、悔しい悔しい、腹立つよなあ、悔しいよなあ」など、その時のその子の感情を先生が声に出して言って下さい。そうすることによって、その子は先生は自分の気持ちが分かっていてくれていることに気づきます。そうすると、ふっと安心を感じ、興奮が一時的に納まる時間が生じます。そこで“君は先生が君の気持ちを分かってることが分かったよね。乱暴にではなく、やさしく憂さを晴らそうね”という気持ちを込めて諭して下さい、とお願いしました。
 相手が自分のことを分かっていることが分かること、が一番大事なコミュニケーションの仕方であるという臨床心理学的考え方を説明させて頂きました。